オルタナティブ投資の「ビットリアルティ」、野村総研とケネディクスが作るソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディング
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ついに2019年1月15日から会員登録の受付を開始しました。
ファンドについても近いうちに発表されるのではないでしょうか。

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bitREALTY(ビットリアルティ)の株主は?

ここ数年は様々な会社がソーシャルレンディング(正確にはソーシャルレンディングではななく不動産ファンドへの出資なので広義のクラウドファンディング)に参入してきています。

主にFintechを掲げる勢いのあるベンチャーが主役の業界でしたが、東急リバブルの「LENDEX」の参入などもあり、業界が少しづつ広がってきいくのかと思っていました。

そんななか、なんと大手SIerの「野村総研(NRI)」と独立系不動産運用会社トップの「ケネディクス」が組んで新たな不動産投資プラットフォームの「bitREALTY(ビットリアルティ)」を作るようです。

実際の営業開始時期はまだわかりませんが、会社は去年設立されてホームページもすでにあります。

ちなみに出資割合はケネディクス80.1%、野村総研19.9%のようです。

不動産の運用のプロであるケネディクスがメインとなって、システム部分は野村総研が担って行く予定みたいです。

ビットリアルティの事業内容

サイトや各社の情報をまとめると、「株式」、「債券」とは違うオルタナティブ資産への投資をうたって言うようです。

具体的にはよくある不動産のローンに投資するようなソーシャルレンディングではなく、不動産ファンドを小口化して直接所有し、家賃収入を配当として配るような形になるのでしょう。

形としては不動産の私募ファンドとなり、上場していないRIETのようなものになることが予想されます。

小口化した不動産というと証券会社で手軽に買えるJ-RIETの方が有力に思えます。実際にケネディクスはJ-RIETの運用も行っています。

それに対してビットリアルティでは個人向けに比較的小規模な私募ファンドを提供することで、スキーム自体にかかるコストを抑えたり、RIETなら一口10万以上するところを1万円〜などにしてより手軽にファンドを選べる環境を作るのが目的なのでしょう。

本当のオルタナティブ投資の手段

ビットリアルティ側が強調しているのは株式や債券ではなく「本当のオルタナティブ投資の手段」であることです。

そもそもオルタナティブ投資とはなんなのでしょう。「オルタナティブ投資」を日本語に直訳すると「代替投資」です。これは伝統的な投資対象の株式や債券ではなく、それに代わる投資手段だということです。

確かにオルタナティブ投資の代表格といえば不動産です。

しかしオルタナティブ投資の対極で伝統的資産は株式や債券は取引所などで売り買いされるようなものです。不動産投資以外でもベンチャー投資などの未公開株への投資やFX貴金属や穀物への投資もオルタナティブ投資です。さらにソーシャルレンディングなども実はオルタナティブ投資に分類されます。

ビットリアルティに期待しつつも……

現状はまだまだ情報が少ないため、この程度ですがまた進展があれば記事を更新しようと思います。

株や債券などの伝統的資産の難点はリーマンショックのような危機が起こると市場での値段がいっきに下がってしまうことです。これに対して不動産やソーシャルレンディングなどは簡単に解約できないため値動きがマイルドになります。そのため、リーマンショック以降はオルタナティブ投資がさけばれてきました。

もちろんビットリアルティへの期待は高く、実際の案件に投資してみたいとは思っています。しかし、不動産に投資したいならRIET、市場に影響されたくないなら既存のソーシャルレンディングの方が手軽かもしれません。

会社の基本情報

最後に会社の基本情報も載せておきます。

会社名 ビットリアルティ株式会社
英文会社名 Bit Realty, Inc.
事業内容 不動産に係る投資型クラウドファンディング・プラットフォームの運営
所在地 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント 19階
設立 2017年6月26日
資本金 495百万円(資本準備金を含む)
代表者 代表取締役社長菊嶋 勇晴
役員 取締役十河 義寛
取締役谷山 智彦
取締役宮島 大祐
取締役内田 高弘
取締役立松 博史
監査役渡辺 萌
株主 ケネディクス株式会社
株式会社野村総合研究所

参照:ビットリアルティのHPより

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