BTCやETHを持ったまま「とりあえずウォレットに置いている」という人は多いと思います。使う予定もなく、売るタイミングも迷っている。そんな状況で「貸し出すだけで年利7〜15%もらえる」と聞けば、気になるのは当然です。
2025年6月にスタートしたSCLレンディング(スマートクリプトレンディング)は、まさにそういう層に向けたサービスです。利率は国内でも最高水準で、1ヶ月から始められる手軽さもあって注目を集めています。
ネット上のSCL紹介記事のほとんどはキャンペーン情報ばかりで、リスクにはほとんど触れていません。年利15%というのは、それ相応の不確実性を引き受けることを意味します。この記事ではメリットも書きますが、リスクについては特にページを割きました。「全部把握した上で動きたい」という方に読んでもらえると思います。
📋 この記事でわかること
- SCLレンディングの基本スペック(対応通貨・利率・貸出期間)
- 他社レンディングサービスとの比較
- メリットの整理
- リスクの解説(7項目)
- 税金の取り扱い(雑所得・総合課税・実質利回りの試算)
- 始め方の流れ(5ステップ)
- SCLが向いている人・向いていない人
⚠️ 読む前にひとつだけ
本記事は2026年8月時点の情報をもとに書いています。暗号資産レンディングは元本が保証されない投資行為です。利率やキャンペーン内容は変わることがあります。投資の判断はご自身の責任で、余剰資金の範囲内でお願いします。
SCLレンディングってどんなサービス?
運営しているのはミライジング株式会社。2024年7月に設立された会社で、2025年6月からレンディングサービスをスタートしました。対応通貨はBTC・ETH・ADA・TRX・USDT・USDCの6種類で、1〜12ヶ月の期間で貸し出すと満期に元本+利息が同じ通貨で返ってきます。
SCL側は受け取った資産を「国内BTC運用・海外SCL取扱通貨運用・為替取引USDT運用などを組み合わせた独自の分散投資」で運用し、そこから利息を支払うという仕組みです。
📊 SCLレンディング 基本スペック
運営会社
ミライジング株式会社
2024年7月設立
サービス開始
2025年6月2日
サービス歴 約1年
最大年利
15%(USDT)
BTC・ETHは最大12%
貸出期間
1・3・6・12ヶ月
期間中は途中解約不可
対応通貨
6銘柄
BTC・ETH・ADA・TRX・USDT・USDC
最低貸出額の目安
約3〜5万円〜
通貨・相場により変動
利率一覧と他社比較
貸出期間が長いほど利率が上がる仕組みです。
| 貸出期間 | BTC・ETH・ADA・TRX | USDT・USDC |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | 年利 7% | 年利 10% |
| 3ヶ月 | 年利 9% | 年利 12% |
| 6ヶ月 | 年利 11% | 年利 14% |
| 12ヶ月 | 年利 12% | 年利 15% |
他社と並べるとこうなります。
| サービス名 | BTC最大年利 | USDT最大年利 | 最短期間 | サービス歴 | 金融庁登録 |
|---|---|---|---|---|---|
| SCL | 12% | 15% | 1ヶ月 | 約1年 | なし(レンディング専業) |
| BitLending | 約8% | 約10% | 1ヶ月 | 3年以上 | なし(レンディング専業) |
| PBR Lending | 約10% | 約12% | 1ヶ月 | 約2年 | なし(レンディング専業) |
| コインチェック(貸暗号資産) | 約5% | — | 14日 | 8年以上 | 金融庁登録済(交換業者) |
| SBI VCトレード(貸コイン) | 〜数% | — | 期間制 | 5年以上 | 金融庁登録済(交換業者) |
💡 利率と安全性はだいたいトレードオフ:金融庁登録済みの大手取引所は法律に基づく分別管理義務があり、利用者保護の枠組みが整っている分、利率は低めです。SCLのような専業レンディングはその逆。この構図はどのサービスを選ぶ際にも基本として頭に入れておいてください。
SCLのメリット
① 利率が国内最高水準
BTC最大12%・USDT最大15%は、今の国内レンディングサービスの中では頭ひとつ抜けています。すでに暗号資産を持っていて「しばらく使う予定がない」なら、置いておくだけよりは動かした方がいい、という発想は理にかなっています。
② 1ヶ月から試せる
いきなり12ヶ月でコミットしなくていいのは助かります。最初は1ヶ月で試して、実際に返還されることを確認してから続けるかどうか決めればいい。特に新しいサービスを使うときはその順番が無難です。
③ 操作がシンプル
KYCが通ったら、国内取引所からSCLに送金して、銘柄と期間を選んでボタンを押すだけです。複雑なことは何もありません。
④ 自動更新で段階的に利率アップ
1ヶ月プランで自動更新をオンにしておくと、更新のたびに上位プランへ移行して利率も上がっていきます(1ヶ月→3ヶ月→6ヶ月→12ヶ月の順)。「最初は短期で様子を見つつ、慣れてきたら長期に移行したい」という使い方にちょうどいい仕組みです。
⚠️ SCLのリスク
メリットよりこちらを先に読んでもらった方がいいかもしれません。利率が高いということは、何かを引き受けているということです。何を引き受けているのか、ひとつずつ確認していきましょう。
リスク① 運営会社の歴史が極めて浅い
⚠️ サービス歴が短いことの注意点
ミライジング株式会社の設立は2024年7月、SCLのサービス開始は2025年6月です。この記事を書いている時点でサービス提供期間は短い。長期的な返還実績も、財務の健全性も、まだほとんど検証できていません。
2022年には海外の大手レンディングサービスであるBlockFi・Celsius・Voyager・Genesisが次々と経営破綻し、利用者の資産が返ってこない事態が起きました。これらは規模の大きな有名サービスでした。「知らないサービスだから大丈夫」ではなく、「歴史が短いほど何が起きるかわからない」という認識が正確です。
→ 「なくなっても生活に影響しない金額だけ使う」という前提で預けましょう
リスク② 年利15%の根拠が不明
公式サイトには「独自の分散投資で運用する」とあります。ただ、具体的にどういう手法で年利15%を安定的に出せるのかは、利用者が独自に確認できる運用レポートや財務情報がほとんどありません。
参考として、金融庁登録済みの大手取引所のBTCレンディングは年利1〜5%程度です。その2〜3倍の利率がどこから来るのか、自分で説明できないなら、それは判断材料が足りていない状態です。
→ 仕組みを自分の言葉で説明できないものにはなるべく入れない、というのが基本です。
リスク③ 法律による利用者保護の対象外
金融庁に登録した暗号資産交換業者には、顧客資産の分別管理義務・コールドウォレット管理義務が法律で課されています。でもSCLのような専業レンディングサービスは「借り入れる」という法的構成をとることで、これらの義務が適用されていない状態です。
わかりやすく言うと、SCLが何らかの理由で潰れた場合、貸し出した資産が戻ってくる法的な保証はありません。 「分別管理している」と説明はありますが、それを義務付ける法律がない以上、確認する術も限られています。
ちなみに金融庁はこの問題を認識していて、2025年11月の審議会でレンディング事業への規制強化(金融商品取引法の適用)を議論しています。将来的に制度が整備される可能性はありますが、現時点ではまだ「抜け穴がある状態」です。
→ 最悪ゼロになる可能性を前提に、入れる金額を決めてください。
リスク④ 貸し出したら満期まで手が出せない
途中解約は一切できません。12ヶ月で貸し出したら、12ヶ月後引き出しできません。
「急にお金が必要になった」「BTCが急騰して売りたくなった」「サービスへの不安が生じた」——どんな事情があっても、満期まで待つしかありません。これは想像以上にストレスになることがあります。
→ 近いうちに使う予定がある資金は入れない。まず1ヶ月で流れを確認してから判断してください。
リスク⑤ 利率が高くても円換算で損しているケースがある
BTCやETHで年利12%を受け取っても、その間にBTCが50%下落していたら、円換算では大きなマイナスです。利息で数量が増えても、単価が下がれば意味がありません。
価格変動を気にしたくない場合は、USDTやUSDCなどのステーブルコインを選ぶのが現実的です。ただしステーブルコインも「1ドル固定が崩れる(デペッグ)」リスクが過去に起きており、完全にノーリスクではありません。
→ 価格変動が気になるならUSDT・USDCを選ぶのが現実的ですが、それでもゼロリスクではありません。
リスク⑥ 税金を考えると実質の利回りは思ったより低い
📌 動く前に税引き後の利回りを計算してみてください
レンディングで受け取った利息は雑所得として総合課税の対象です。給与などと合算されるため、年収が高いほど税率も上がります。
| 課税所得(給与等含む合算) | 所得税率 | 住民税込の実効税率 | 年利15%の税引後実質利回り |
|---|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 15% | 約12.75% |
| 330〜695万円 | 20% | 30% | 約10.5% |
| 695〜900万円 | 23% | 33% | 約10.05% |
| 900〜1,800万円 | 33% | 43% | 約8.55% |
| 1,800〜4,000万円 | 40% | 50% | 約7.5% |
| 4,000万円超 | 45% | 55% | 約6.75% |
※復興特別所得税(2.1%)は簡略化のため省略。実際はやや税率が高くなります。
さらに、受け取った利息(暗号資産)を後で売ったときの値上がり益も別途雑所得の課税対象になります。給与所得者で年間の雑所得が20万円を超えると確定申告も必要です。
→ 自分の課税所得帯で税引き後の利回りを先に計算してから動く順番が大事です。
リスク⑦ 規制が変わってサービスが続かなくなるかもしれない
前述の通り、金融庁は2025年11月にレンディング事業への規制強化を審議しています。今後、SCLのようなサービスが金融庁への登録を義務付けられたり、サービス内容の変更や一時停止を余儀なくされる可能性があります。
12ヶ月の長期プランで貸し出している最中にそうなった場合、どう対応されるかは今のところ不明です。
→ 長期プランほど規制変更の影響を受けやすいので、慣れるまでは短期で様子を見るのが現実的です。
📋 リスクのまとめ一覧
| リスク項目 | 深刻度 | 主な対策 |
|---|---|---|
| ①運営会社の歴史の浅さ | ★★★★★ | なくなっても困らない金額だけ |
| ②高利回りの根拠不透明 | ★★★★☆ | 説明できない仕組みには慎重に |
| ③法的利用者保護の欠如 | ★★★★★ | 最悪ゼロ前提で金額を決める |
| ④途中解約不可・資産凍結 | ★★★★☆ | 余剰資金のみ・まず短期で |
| ⑤価格変動リスク | ★★★★☆ | USDT/USDCで軽減可能 |
| ⑥税負担による実質利回り低下 | ★★★☆☆ | 先に税引後利回りを試算する |
| ⑦規制変更リスク | ★★★☆☆ | 長期より短期で様子を見る |
始め方:5ステップ
SCLに会員登録してKYCを通す
メールアドレスで登録して本人確認書類をアップロード。審査は最短当日〜3営業日。紹介リンク経由で登録して、KYC完了から7日以内に初回レンディングをすると特典(3,000〜5,000円相当の暗号資産)が付きます。登録前に送金元の取引所口座の準備を済ませておくと7日のタイムリミットに余裕が持てます。
国内取引所で暗号資産を準備する
SCLには売買機能がないので、GMOコインやBITPOINTなど国内取引所で先に用意します。この2社は暗号資産の送金手数料が無料なのでコストを抑えやすいです。
SCLのウォレットアドレスへ送金
SCLの管理画面からウォレットアドレスを取得して送金します。アドレスは必ずSCLの画面からコピーしてください。手打ちやコピーミスで別のアドレスに送ってしまうと、暗号資産は基本的に戻りません。着金は数分〜1時間くらいかかります。
貸出条件を設定してスタート
着金確認後、貸出枚数・期間・自動更新の有無を選んでボタンを押すだけです。初回は1ヶ月・自動更新なしで試すことを強くおすすめします。
満期に受け取って、続けるか判断する
期間終了後に元本+利息がウォレットに戻ります。実際に返ってきたのを確認してから、続けるか・長期プランにするか・出金するかを決めましょう。
向いている人・向いていない人
✅ こういう人には合っていると思います
- 上に書いたリスクをすべて読んで、それでも試してみたい
- なくなっても生活に影響しない余剰資金がある
- BTCやETHをすでに長期保有していて、価格変動は織り込み済み
- まず1ヶ月・少額で動きを確認してから判断したい
- USDTやUSDCで価格変動リスクを抑えつつ高利率で運用したい
⚠️ こういう人にはおすすめしません
- リスクをまだ十分に理解できていない
- 数ヶ月以内に使う可能性がある資金を入れようとしている
- 元本割れや最悪の場合の全損を許容できない
- 設立1年の会社に預けることに不安がある
- 年収が高く税引き後の実質利回りが低くなる
- 確定申告や雑所得の管理が面倒だと感じる
まとめ
📌 この記事のまとめ
- BTC最大12%・USDT最大15%と利率は国内トップクラス
- ただし設立・サービス開始ともに約1年。実績がまだほとんどない
- 法的な利用者保護の対象外。破綻時に資産が戻る保証はない
- 途中解約不可。使わない余剰資金だけ、なくなっても困らない金額だけで運用する
- 税引き後の実質利回りは所得によって大きく変わる。事前に試算してから動く
- 金融庁が規制強化を検討中。制度が変わる可能性を頭に入れておく
- 始めるなら1ヶ月・少額・自動更新なしで様子を見てから
ここまで読んで「それでも少し試してみたい」と思うなら、1ヶ月・少額・自動更新なしで動いてみてください。まだ不安が残るなら、もう少し様子を見てからで十分です。
※本記事は2026年5月時点の情報をもとに書いています。暗号資産への投資は元本が保証されません。税制・規制は変更になる場合があります。最新情報はSCL公式サイト・金融庁・税務署でご確認ください。
SCLレンディングの登録はこちら
スマートクリプトレンディング(SCL)
紹介リンク経由で登録し、KYC完了後7日以内に初回レンディングで
3,000〜5,000円相当の暗号資産プレゼント(キャンペーン期間・条件による)
※余剰資金の範囲内で、リスクを理解した上でご利用ください
SCLレンディングに登録する(無料)※投資は自己責任です。元本割れのリスクがあります。
参考書籍
暗号資産の税金まわりやリスク管理を改めて整理したい方に、実際に役立つ本を2冊紹介します。

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