確定拠出年金ではさまざまな金融機関が制度の中で関わっています。
そのなかでもレコードキーパーは運用管理機関として記録管理業務を行う会社を指します。
行なっている主に3つあります
・記録の保存、通知
・運用指図の取りまとめ及びその内容の事務委託先金融機関への通知
・給付の裁定
小難しく書いていますが、加入者と実際に運用する金融機関などとの間に立って指示を伝えたり記録を残すのが主な業務です。
実際に確定拠出年金に加入している方なら分かると思いますが、毎年いくら拠出してどの金融商品にいくら入っているかなどのハガキもこのレコードキーパーが送ってきています。
運用管理会社の2種類の役割
運用管理会社には「運用関連」と「記録管理」の2つの業務があります。
運用管理業務は実際の
厚生労働省の図ではひとつにまとめられていますが、運用関連業務は証券会社、銀行、保険会社などの幅広い金融機関が行います。
一方で記録管理業務を行う会社は4社しかないため、運用関連業務を行う金融機関から委託される形で決められています。
4社しかいないレコードキーパー
レコードキーパーを行なっている会社は日本では以下4社で市場を分け合っています。
- JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)
- NRK(日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社)
- SBIベネフィット・システムズ株式会社
- 損保ジャパンDC証券
4社で市場を分け合っているとはいえ上の図のとおり業界大手の2社でほとんどのシェアを握っています。
これはJIS&TとNRKはさまざまな金融機関が出資して作ったレコードキーパーのため、出資元の金融機関が運用管理会社の時に指定されるからです。
一方で損保DCやSBIは自社グループの損保ジャパンやSBI証券が中心になるためシェアはそこまで高くありません。
どのレコードキーパーがいい?
レコードキーパーはあくまで黒子です。4社のどの会社でも大きな違いはありません。
それよりも運用関連業務を行うメインの金融機関の方が大切です。どの会社で口座を開くかによって、買える商品や手数料が変わってきます。
好きな金融機関で確定拠出年金の口座を開いたら、レコード・キーパーは自動的に指定されるのであまり気にしなくていいでしょう。
参考
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