JTCホールディングスとは
JTCホールディングスと言われても聞き馴染みのない人がほとんどだと思います。
この会社はカストディアンという資産管理に特化した金融のニッチな業界の大手です。そのなかでもJTCホールディングスは
- 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(JTST)
- 資産管理サービス信託銀行株式会社(TCSB)
の二つの会社を統合するために作られた持ち株会社です。
統合後は日本カストディ銀行という名前に変わっています。
参考:カストディアンとは
JTCホールディングス株式会社の基本情報
名称
商号又は名称:JTC ホールディングス株式会社
商号又は名称(フリガナ):ジェイティシーホールディングス
英語名:JTC Holdings, Ltd.
住所
東京都中央区晴海 1-8-11(晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーY)
設立について
設立年度:2018 年 10 月 1 日
資本金:5億円
従業員数
42 人(2018 年 10 月 1 日現在)
株式
発行株式数204万株
株主 | 持ち株比率 |
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 | 33.3% |
株式会社みずほフィナンシャルグループ | 27.0% |
株式会社りそな銀行 | 16.7% |
第一生命保険株式会社 | 8.0% |
朝日生命保険相互会社 | 5.0% |
明治安田生命保険相互会社 | 4.5% |
株式会社かんぽ生命保険 | 3.5% |
富国生命保険相互会社 | 2.0% |
子会社
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
資産管理サービス信託銀行株式会社
JTCホールディングスができた背景
そもそもこの資産管理を請け負う業態はすごく儲かるわけではありません。
それぞれの会社でやっていた資産管理をまとめて請け負うことでコストカットなどを目指すため、個々の会社でやるよりもより安く行うことが求められます。
そのため、一回システムを作ったり導入したあとはより多くの顧客から資産管理を請け負うことで収益を伸ばすのがこの会社のビジネスモデルの基本となります。
統合前の会社について
JTCホールディングスの株主構成も見てもわかる通り、カストディアンは顧客でもある大手金融機関の出資によって成り立っています。
統合前もそれぞれの会社にいくつかの金融機関が出資していましたが、今回の統合は1対1比率で統合したため、それぞれの株主の持ち株比率はもともとの半分になっています。
日本トラスティ・サービス信託銀行の合併前株主と持ち株比率
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 | 66.6% |
りそな銀行 | 33.3% |
また、資産管理サービス信託銀行はみずほ系列と保険会社が中心となって出資していました。
資産管理サービス信託銀行の合併前株主と持ち株比率
株式会社みずほフィナンシャルグループ | 54.0% |
第一生命保険株式会社 | 16.0% |
朝日生命保険相互会社 | 10.0% |
明治安田生命保険相互会社 | 9.0% |
株式会社かんぽ生命保険 | 7.0% |
富国生命保険相互会社 | 4.0% |
そして二社が対等で合併したので株主はそれぞれ持ち株比率が半分になって現在の会社になりました。
JTCホールディングスから日本カストディ銀行へ
統合前の2社が傘下にぶら下がってそれぞれ事業を行っていますが、2021年をめどにその2行と合併してJTCホールディングスから日本カストディ銀行へと名前が変わりました。。
今後はグローバルカストディアン業務を始めた三井住友信託と協力し海外の開拓や生命保険やそれ以外のアウトソーシング業務を拡大していくことが予想されます。
競合にあたる日本マスタートラスト信託銀行については下の記事で!
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