投資先としてのソーシャルレンディング

ソーシャルレンディング
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様々な金融商品が出てくる中で現在個人的に注目しているのがソーシャルレンディングです。ソーシャルレンディングの長所短所、そして僕自身がどのような投資先を選んでいるのかをみてみましょう。

 

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは個人などの小口からお金を集めて、資金を必要としている会社やプロジェクトに対しての融資を仲介してくれるサービスです。

仕組みとしては、お金を必要としていてちゃんと返済できそうな企業を探し出します。そして、案件としてサイトに載せることで、投資をしたい複数の個人からお金を集めて実際に融資を行います。

やっていることは銀行と似ていますが、最大の違いは投資をするかどうかを自分で選ぶことができます。また、その分ハイリスクハイリターンで、利回りは5%〜10%を超えるものまであります。

どんな会社に貸し出されているのか

実際にどのような会社に貸し出されているかは気になるところだとおもいます。

主な種類としては5種類あります

1. 不動産

「不動産を買えるほどの現金を持っている企業はほぼない」という融資先側の理由と「不動産を担保に取ればもしもの時でも返済してもらいやすい」という投資側、双方から見て案件を作りやすい。一番よく見る種類の案件で、担保の有無などによって利回りもピンキリ。

2. 再生可能エネルギー

太陽光発電やバイオマス発電など設備などへの融資を行う。募集されてたものを見ると、運営する企業よりもプロジェクトへの融資が多い。

国の政策として再生可能エネルギーの普及のために、作られた電気を決まった価格で電力会社が買い取ってくれるため、収益を予想しやすく返済計画を立てやすいと言われている。

3. 海外

海を超えて外国の企業へ貸し付ける案件もある。低金利で金余りとか言われている日本ではなく、金利が高くお金さえあればそれを元に事業を拡大できる意欲的な企業や、社会性の高いマイクロファイナンス機関などへの融資を行う。ものによっては日本円ではなく外貨建ての案件もあるので為替リスクに注意。

4. つなぎ融資

低い金利で貸してくれる銀行などから借りたいけど、比較したりして融資実行までに時間が掛かるから、とりあえずは短期間高金利でも借りたいという企業のニーズを汲み取った案件。

5. 企業の運転資金など

上の4つ以外にも様々な種類の案件がありるので細かく分けることができますが、4つ以外の多くは銀行と同じように企業が日々事業を回していくための資金に当てられています。

メリットでメリット

メリットデメリット両方ありますが、表裏一体なのでまずはデメリットから見てそのあとに逆に何がメリットになっているか見てみましょう。

デメリット

・流動性がない

一回投資してしまったら途中での解約はほとんどの場合できません。なにかでお金が急に必要になったとしてもお金を引き出すことができません。

 

・事業者の信頼性

ソーシャルレンディングを営む事業者はベンチャー企業が多いため、何十年も厳しい規制に合わせて金融を営む銀行や証券会社に比べるとコンプライアンスが弱いです。ほとんどの会社は誠実に事業を営んでいますが、今までに実態とは違う融資を行った会社などもありました。

 

・デフォルト、遅延リスク

ソーシャルレンディングは主に銀行などの融資基準から漏れた企業やプロジェクトに貸し出すため、返済の遅延リスクや、返済が滞るデフォルトリスクがあります。ただし、基本的に株などではなく融資を行うため、デフォルトしたとしても7~8割以上元本が戻ってくることがほとんどです。

メリット

・値動きがない

株などでは値動きによって一喜一憂しやすく、余計な取引をしてしまう可能性があります。しかしソーシャルレンディングは流動性がないため、一回投資してしまったら満期まで投資したことを忘れてもいいんです。あまり投資戦術やテクニックを気にせずに投資できます。投資にそこまで興味がない人にこそこの手間のかからなさがおすすめです。

 

・高利回り

今まで銀行から借りられなかった分の融資をするため、銀行よりもずっと高い利率をとって貸し付けることができます。でメリットではデフォルト、遅延リスクを書きましたが、多くのファンドがこの高利回りで運用されることを考えると、プラスの収益をあげることができることがほとんどです。

 

・見通しが立てやすい

ソーシャルレンディングの多くの案件では募集時に期間と目標利回りが提示されるため、いつの時点でどれくらいの利息がもらえるをだいたい予想することができます。株やFXのように毎日の市況に収益が左右されることがなく、コツコツと増やしていくのに向いている投資でしょう。

まとめ

ソーシャルレンディングは一発当てて大きく増やすような投機には向いていない商品ですが、サラリーマンなどで常に金融市場のことを考えずに手軽にコツコツと投資で増やしていくのには向いているでしょう。

現在の低金利環境のなかでは定期預金などではいっこうに資産を増やすことができないので、投資をすることがひとつの手段です。株やFXなどももちろん有力な投資先ですが、そのような市況によって収益が左右されるものばかりではなくソーシャルレンディングなどのミドルリスクミドルリターンの商品にも一部資金を振り分けてみると、収益が安定するでしょう。

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